宮崎ロッド・Prime TimePiggy's Tail

釣り用ジャケットの襟を直す - 2008-04-07

この仕事を始めるにあたり、先輩からお祝いに頂いたフィッシング・ジャケットの襟が擦り切れてしまいました。体に馴染んで気に入っていましたがコットン地でもあり、使用年数にしてはよく保ったなぁと思います。

かなり汚れていたのでクリーニングしようとクリーニング屋さんに持ち込みましたが皮パッチが貼ってあるのでことごとく断られ、それではと自分で洗ったのがいけなかったようです。

数ヶ月間、仕事場の壁に掛けておいたのですが一念発起、自分でリペアてみました。今回のエントリはその顛末記です。

まず八ヶ岳のアケちゃん(誰)にあこれこれと話して情報を仕入れて、吉祥寺は「ユザワヤ」に材料仕入れにいってきました。新しい襟表の色を決めるのに時間がかかりましたが準備万端、さぁ、作業開始です。

釣り用ジャケットの襟を直す
傷んでしまった襟。

まずは襟の状態、縫製などを入念に確認します。このジャケットの襟は表と裏の合わせになっていて服本体には、はじめに裏襟を縫いつけてから表襟を縫いつけてありました。つまり襟裏がダブルステッチなっていました。従って、まず破れた襟表を外すというのが作業の第一歩となるわけです。

釣り用ジャケットの襟を直す
傷んだ襟のアップ。

破れた襟表部分のアップです。裂け目からみえる白いものが「襟芯」というもので、今回は薄目の不織布の接着芯を使うことにしました。

釣り用ジャケットの襟を直す
襟の表側を慎重に取り外す。

傷んだ襟表を外しています。生地を傷めないように慎重に外しています。襟芯が見えています。開口部下側がジャケット本体部分です。

釣り用ジャケットの襟を直す
親指側の襟が傷んだ表側に。

ここから襟裏との縫製を解いて行くところです。曲線部の裁断などが確認できて面白いなぁ〜などと余裕が出てきたところでもあります。

釣り用ジャケットの襟を直す
襟表を完全に取り外した状態。

破れた襟表がはずれました。縫い代を見ると元の生地の色がよく分かります。表地の退色具合が分かります。同じコットン生地は入手不可能なのでどうしようかなと思いましたが、たとえ現状の色に合わせてもちょっとアレなので、いっそのこと同系色な濃い色に決めました。たぶん汚れが目立たなくなるだろうなという目論見もプラスです。

釣り用ジャケットの襟を直す
交換する新しい襟のパーツを確認する。

各パーツを確認しているところです。上から古い襟表、次が襟芯、一番下が新しい襟表です。新しい襟表はバーバリー調のアースグリーン色のコットン地にしてみました。元の生地と織りが似ているのとあまり光沢が無いところが選んだ際のポイントです。

釣り用ジャケットの襟を直す
新しい襟表と接着襟芯を裁断する。

新しい襟表と襟芯を合わせているところです。この後、アイロンを中温でもって襟芯を接着します。生地が薄いのでこうやって風合いを保ちつつ型くずれを防ぐ訳ですね。

釣り用ジャケットの襟を直す
各パーツの状態。

外した襟裏をアイロンで伸ばして型紙にします。襟裏にはキルティング状の補強縫いが確認できます。ボタンはフード取付用のものです。

釣り用ジャケットの襟を直す
新しい襟表と取り外した襟裏を「表裏」に重ねてから仮縫いする。

襟裏と新しい襟表を「表裏」に重ねます。この辺は袋物作りの要領ですね。

釣り用ジャケットの襟を直す
まち針で表と裏を止めてからざっくりと仮縫いしたところです。

合わせた手前が襟の縁になります。こちら側で表と裏を縫い合わせてから裏返すと新しい襟になります。また、縫い合わせる前に服本体と縫い合わせる部分を折り返しておきます。

釣り用ジャケットの襟を直す
襟の縁をミシン掛けする。

古い針跡をたどるように襟の縁をミシンで縫い合わせます。この作業で襟の形が決まります。縁を縫い終えた後、裏返してアイロン掛けてから襟の表側からもう一度ミシン掛けて型くずれを防ぎします。新しい襟が完成です。

釣り用ジャケットの襟を直す
裏返して襟を付け直す前に仮縫い。まず襟裏から。

いよいよ新しい襟を服本体に取付。まずは襟裏から取り付けます。分解したときの逆の順番な訳ですね。画像は仮縫いの状態です。

釣り用ジャケットの襟を直す
ミシンで襟裏を本縫いして取り付ける。

ミシンで縫い付けて行きます。所々にループや合わせがあるので厚さが違います。また、曲線なのでここは一番難しいところです。

釣り用ジャケットの襟を直す
襟表側を仮縫いしてからミシンで本縫いする。

次に表襟を裏襟と同じようにミシン掛けします。襟表の縫い目がちょっと目立ちますね〜。

釣り用ジャケットの襟を直す
完成一歩手前。

そして新しい襟が付きました。やったー!といったところですがあにはからんや。襟の縁縫いの糸が目立つな〜としばし睨めっこです。そういえば同じような襟のフィールドジャケットがあったのでこの辺りの縫い方を観察すると上糸と下糸が色違いなのを発見。すぐさま同様にして縫い直し作業へと…。

釣り用ジャケットの襟を直す
表糸を襟表の色に合わせて再度ミシン掛けして完成した状態。

そして完成!

リペアしたジャケットを前にシングルモルトを舐めながら「やればできるもんwww」などと子豚しつつ、約一日仕事ではありましたが貴重な経験と相成りました。

材料

  1. 30S コーマバーバリー(襟表)コットン無地 50cm \410
  2. 接着襟芯地 30cm \173
  3. ミシン糸など

後日談

実際に着てみると襟のあたりが前より優しい感じで大満足といきたいところなれど、近距離からよーく見ると縁縫いの下糸が所々浮いています。上糸下糸のテンションをよく調整して縫ったつもりですが襟そのものが薄いので着ているうちにこのように変化したようです。

それではと薄目オリーブ色の糸を上糸下糸に使って縫い直しと相成りました。ふー、元からこの糸を使っていればよかったナーということで>おあとがよろしいようで

オチがありませんw

Posted by TM* at 2008-04-07 19:52 in ハンドクラフト » その他 | English | Permalink
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